魔王軍の目的
人間を全て、魔族に変える事。
人間と魔族で種族が分かれているから争いが起こるんだ。
それならば愚かな人間は皆魔族に変えてやる…!
幾度となく汚い人間を見てきたリヴァがたどり着いた答えがこれだった。
聖剣イノーマスの秘密
かつて、ダイスという名の青年がいた。
彼は拳帝と呼ばれるほど武術に長けていた。
ある日彼は魔女に呪いをかけられてしまう。
剣に姿を変えられる呪いだ。
それ以来彼はずっと剣の姿で様々な者たちの手に渡ってきた。
時に、剣を使用するものと心を通わせ
膨大な力を引き出す事を可能とした。
その膨大な量の力を見た人々から剣はイノーマスと名付けられ
やがて仙人の里へ剣は納められる事となったのであった…。
リヴァの約束
数百年前のこと、リヴァは一人の人間と出会った。
その人間は一匹狼を好み人でありながら人との間に角質がある少女であった。
そんな少女とリヴァは友達になり、数十年。
すっかり年老いておばあちゃんになった彼女は
リヴァに自分の子供達を見守ってほしいと頼んだ。
彼女には二人の子供がいた。
その子供達がどんどんと代を受け継いでいく中
魔王軍はずっとその二つの子孫を見守ってきたのであった。
時は現代。リヴァの元へある一報が届いた。
何かが起きた時、すぐに助けられるよう
魔王軍の監視をつけており、一時間おきに異常確認が行われていたが…
なんとその一時間の内に両家共々
陥落のピンチを迎えていたとの事だった。
リヴァは急いでその子孫達を救いに出向く。
片方は娘と父親(母親はすでに病死している)を助けることが出来た。
しかし、もう片方は…すでに両親は殺されてしまっていたのだった。
…そう。彼女の子孫達とは、ラネットとレイラの事である。
この二人は遠い遠い先祖が同じなのだった…。
賢者達の秘密
ルミアス・ミスリオンを筆頭とする
六大賢者達は実は魔王リヴァにより属性が変えられている。
賢者達は光と闇、火と水、風と土属性がそれぞれ対となっていた。
その対応する属性をリヴァが反転させてしまったのだった。
目的は、賢者が守る六大属性の魂を手に入れる事。
禁断魔術を発動するために膨大な属性の魔力を放出するものが必要だったのだ。
そして賢者達の中にリヴァに手を貸したものがいる。
光の賢者「フォース・ディアボリー」である。
そう、今となっては光の賢者だったが彼女はもともと
闇属性がとても適性属性だった。その理由は…
実は彼女は堕天した悪魔なのである。
その昔、彼女は天界でやってもいない罪を被せられた。
そうして、悪魔にされてしまったのだった。
彼女は再び天使に返り咲こうとリヴァに手を貸し
自信を光へと変えた…。
プロローグの少年
薄々勘づいていたかもしれないが
ルミアス・ミスリオンは膨大な物語のプロローグに出ていた少年である。
彼の祖父は魔物に殺された…
かと思いきや。なんと生きていたのだった。
彼の祖父はすんでのところで一命を取り留めた。
そして記憶を失い、流れ着いた先は…仙人の里だった。
そう…彼の祖父は、優也達を一番最初に助けたあの仙人なのである。